30才建設会社勤務、いつも一生懸命な後輩にモテたい。
デスクに書類を差し出してきたのは、入社3年目の後輩、美山だった。
「この書類、確認お願いできますか?」
淡々と受け取ったつもりだった。
俺は普段から感情をあまり出さないし、
誰にでもフラットに接している。
でも、心の中では……。
(また美山か……やけに、頑張るな)
「……うん、ありがとう。助かる」
そう言った瞬間、彼女が少し笑った。
その笑顔に、ほんの少しだけ目を細めてしまう自分がいる。
(やばいな。バレてないだろうな)
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ある日、残業しているのを見かけた。
モニターに映る横顔が、疲れているのに、どこか健気で。
気づけば声をかけていた。
「……無理、してない?」
驚いたように振り向いて、「大丈夫です」って笑う。
でも、その笑顔の奥にある無理を、俺は気づいてしまう。
だから、机の横にコーヒーを置いた。
「そろそろ、ちゃんと自分のことも労ってやれよ」
口調は冷静にしたつもりだった。
でも本当は——
(俺が労ってやりたい。誰でもなく、俺が)
そんな言葉を飲み込んだ。
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周囲からは「クールで近寄りがたい」なんて言われるけど、
美山の前では抑えるのに必死だ。
もし視線が長くなったら、
もし声のトーンが柔らかくなったら——
全部、美山だけに向けてるって気づかれるだろうから。
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仕事を頑張る後輩にモテるコツ
① 小さな変化に気づく
→「疲れてない?」など、普段の彼女を見ているからこそ、分かる一言で特別感が出る。
② さりげない気遣いを形にする
→ コーヒーを渡す、重い荷物を持つなど “行動” で示すと、優しさがまっすぐ伝わる。
③ 距離を詰めすぎない
→ 詰め寄らず、でもそっと隣にいる。その“心地よい沈黙”が、彼女に安心感を与える。
\ただの後輩だなんて、思えなくなって../
机に近づいてくると、心臓が落ち着かなくなる。
一緒に残業する沈黙すら、妙に心地いい。
(正直、他の誰かに笑いかけるのは、見たくない)
本当は、ただの後輩じゃなくて、“特別”にしたい___。



