28才整形外科医、病院に来る実習生にモテたい。
実習生が来ると、毎回ちょっと気を遣う。
緊張で固まってる子も多いし、
正直ドライで淡々とした学生が増えた印象もある。
でも、あの日。
「君、3班の子かな?無理しないで。困ったらすぐ言ってね」
そう声をかけたら、大きな目で真剣にうなずいた子がいた。
名前は一ノ瀬真美
実習生の一人。まだまだ不慣れなのに、
患者さんの前では一生懸命で。
その姿を見ていると、自然と声をかけたくなる。
忙しい合間にふと視線をやると、彼女は必ず患者の目を見ていた。
ぎこちなくても、誠実で。
最近の学生には珍しい姿勢だった。
「最近の学生さん、けっこうドライだけど……
一ノ瀬さんはちゃんと患者さんの目を見るね」
そう口にした瞬間、しまったと思った。
余計なことを言ったかもしれない。
でも、彼女は一瞬で顔を赤らめて、俺を見上げてきた。
その瞳に射抜かれたようで、心臓が跳ねる。
(……ダメだろ、俺が意識してどうする)
彼女に惹かれてる証拠
① 誠実さがにじむ態度
→ 敬語や対応ひとつで「ちゃんとした子だな」と信頼を置ける。
② サポート役に徹する姿勢
→ 派手さはなくても、必要なことにすぐ気づく。それだけで一緒にいてほしいと感じてしまう。
③ まっすぐな目と感謝
→ 「ありがとうございます」と目を見て言われたとき…その一言が、妙に心に響いてしまう。
\——本当は、惹かれちゃいけない。/
立場も年齢も違うし、俺はただの「指導医」でいるべきだ。
けれど彼女の笑顔に救われている自分がいる。
無邪気な「ありがとう」に、心が温かくなってしまう自分がいる。
彼女はまだ気づいていないだろう。
でも、俺はもうとっくに気づいてしまった。
ただの「実習生」じゃなく、
俺にとっては——少しずつ大切な存在になっている。



